知らない間にいなくなる。

なんだろうなぁ。

死というものについて語る気はないのだけれど、病気(それも結構重いやつ)や訃報の知らせを立て続けに受けてると、どうしても思考はそっちにいくわけで。


今日は自分メモ的な要素が強めです。ご容赦ください。


カメラマンとして、死について考えた時に必ず浮かんでくる後悔が2つある。

1つは、私の写真の才能を見つけてくれた祖父の遺影を撮ってあげられなかったこと。

もう1つは、誰よりも私の味方になろうとしてくれた祖母の遺影を撮ってあげられなかったこと。


この2つは私にとってとても大きい。


私の中の2人は、いつでもそこにいてくれて、いつでも笑顔で迎えてくれる人だった。

それが当たり前だったのに、いつのまにかそれは当たり前ではなくなってて、気がついたら写真なんか撮ってる場合じゃなかった。


先日、昨年撮影させていただいた方が実は亡くなられていたという知らせを受けた。

なんとも言えない気分だったけど、お年もお年だったしお写真はとても喜んでいただけていたので後に残ったのは感謝だった。けれど、実はその同じ写真に写ってる方がもうお一方、それよりも先に亡くなられていたのだと言うことを今日聞かされた。

誰にも知らせてなかったそうだが、写真を撮った時にはすでに重い病気を患っておられたらしい。


なんだろうなぁ、そんなこと思いもしなかったな。

たまたまご依頼いただいて、撮影させていただいたなかに、その方がおられただけであって、またお会いできるなんて思ってなかったけど、亡くなられてしまうなんてことも思ってなかったわけで。


知ってたからってなにかできたわけじゃないけどさ、少なくとももっとその機会を大事にできたんじゃないのか?とは思うよね。

もちろん、手を抜いてたわけでもないんだけどさ。


なんだかな。なんだろうな。もっとちゃんとしなきゃな。


人だって、動物だってそうなんだけど、大体手遅れになってから後悔する。

もっと大事にすればよかったって。


写真ってさ、残すのは自分の為だけじゃないと思ってる。

こういう状況になったとき、残された人はその写真を見て思いを馳せるわけでさ。

パートナーとか、ごきょうだいとか、子どもとか。

自分が旅立ったときに、最後にちゃんと「ありがとう」って言えてるような写真を残しておきたいなぁ。


今のご時世、いや、今じゃなくてもか。

明日が当たり前にやってくるとは限らないことを忘れちゃダメだね。

美しいものほど、命は儚い。

EIKA GRAPHIC LAB

Since 2020. It is PHOTO STUDIO named [LAB] that pursues the beauty of photography and people.

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